いつもほなみ鍼灸治療院をご利用いただきありがとうございます。
明日18日は休診日となっております。ご注意ください。
さて、治療院をやっておりますといろいろなご質問を頂きます。
その中でも最も抽象的で、かつ難解な質問はこれ「なんで鍼ってきくの?」です。
同業者にならまだしも、一般のお客様に端的にお答えするのは本当に難しい・・・です。
「下降性抑制がどうのこうの」とか「内因性オピオイドがどうのこうの」と言っても
まず煙たがれる答えですし、東洋医学的に「神がどうの」「腎精がどうの」から答えるのも
さらに怪しい感じがプンプンしますよね!?
正直、本当になんて答えて良いか考えだすと夜も寝られなくなってしまうほどの難問です。
まあ医学的に完璧に機序が説明できたのであれば、鍼灸・マッサージはとっくに「医療類似行為」でなく
なっているはずです。(笑)
しかし「効くものは効くんだよ!!」っていってしまうのも身もふたもありませんよね?
ですので、すごーーーーく、考えた結果私が行きついた結論・・・(持論なのでご注意ください!)
「体内に傷を作ることで自身の組織の自己修復力を賦活するから」効くのだと私は考えます。
拡大解釈してもらって、免疫系統が刺激されることで体が強くなる・・・言い過ぎかもしれませんが、
はずれてはいないと思います。
逆を返すと「体が反応しない刺激は刺激ではない!!」と言えるでしょう。
つまり、「鍼!? ああ、やったことあるけど大丈夫。全然なにも感じなかったよ」なんていう鍼は
私から言わせると「駄目な鍼」です。だって「変化を出せない鍼」なんですから!!
何にも感じないならわざわざ高いお金払う意味がないでしょ!?
私が信じる最適な体の反応は、「鍼打つ→少しダルくなる→翌日or翌々日スッキリ!!」が一番です。
だって体の中に存在しない金属を何十分か入れるんですよ? これってすごい刺激です。
多少なりともだるさが出ないわけないでしょう。出過ぎもよくは無いですが!?
このように一連の過程があって、修復過程で体内で変化が起こり、適正刺激範囲内であれば
近いところで良い結果が出る・・・私はそう考えます。
人間の体ってよくできたもので刺激がないと一番最適な状態をすぐに忘れてしまうんです。
だから最小限、思い出させてあげる程度に刺激が必要になるんです。
それに一役買っているのが「鍼」だったり「マッサージ」であると私は考えます。
「特定の医療類似行為にしかできないこと」・・・があるからこの資格が国家資格なんです。
ですが、「しかできないこと・・・は有資格者すべてができること」ではないので注意しましょう。
当院で行っている施術は、治す反応を惹起できるものと私は自負しますが、それには「まったく感じない」ことではなということはご理解くださいね。
「効く鍼や灸、マッサージ」は大なり小なり「感じる」ものなんです。
ぜひ当院で「傷が治る感覚を感じてみて」ください。