いつもほなみ鍼灸治療院をご利用頂きありがとうございます。
最近はメディアで「美容鍼」をはじめ「鍼」が取り上げられる機会が多くなってきています。
そのためか、以前より「鍼が怖い」というお客様が減り、「緊張するけどやってみたい」という方がふえてきました。
私達施術者からするととてもありがたいのですが、まだ受け手の誤解があると思いまして今日はこれに触れようかと思います。
結論から申しますと、「鍼は痛くはないが響くもの」です。
痛いとは、「注射針を刺されるあのズキッとする痛さ」といえば何となく伝わるでしょうか。
では、響きとは何か。
これは鍼経験者だけが理解できる感覚で、言葉にするなら「ずーんと重い感覚」です。
これは非常に伝わりにくいのですが、「刺激の強さがあうとむしろ気持ちいいけど、強すぎると痛さに近い感覚」ともいえます。
この感覚の必要性は治療家によって要・不要論があり意見のわかれるところです。
つまりあえて響かすのか絶対に響かせないのか・・・治療家の色でもあるのです。
今、響きをメインに話しているのは、「注射のようなズキッとする痛みは極力あってはならない痛み」だからです。
これはどのタイプの治療家でも出してはいけない感覚なのです。
では当院は響きをどう捉えているのか?
「適切な響きは体の反応を呼び起こすために必要不可欠なもの」と考えます。
勿論、受け手が心地いいと感じていただける刺激量に合わせるのがベストなのでしつこいくらいにお声がけをします。
不快な響きに耐えてしまうと、終わった後どっと疲れが出たりしてかえって逆効果を生んでしまいます。
適切な刺激量・・・この調整が一番難しいのです。
ですので、施術をより良いものにするためには術中のコミュニケーションがとても大事なのです。
当院の施術中はうるさいかもしれませんがどうぞご理解の上おつきあいください。
次回は鍼が生体に及ぼす反応について書いてみたいと思います。
なぜ「響かない鍼ではダメなのか」が良く分かるはずですから・・・。
どうぞお楽しみに。