いつもほなみ鍼灸をご利用いただきありがとうございます。

 

最近、堅苦しい内容のブログばっかりだったので治療にかかわる裏話します。

 

モデルはうちの妻ですが、プライバシーの範囲内でお話します。

 

在宅でひたすら座り続けていたら尾てい骨が痛くなったそうです。

 

そもそも昔、スノボで豪快なしりもちをついてから何回か再発しています。

 

案の定、身内限定の「無料施術」のお願いがきました。

 

「無料だからといって手は抜かない。そのかわり痛いからね⁉」と私。

 

案の定、いつもとは違うヘルツの強刺激の通電治療が始まります。

 

悶絶する妻、しまいには嫌がらせだと思ったのかブチ切れだしました。

 

「こんなことしたらお客さん来ないよ⁉」激おこモードが続きます。

 

約15分の通電治療がようやく終わりました。

 

「どうだったかな?」と私。

 

「ただ痛いだけだったよ、なんか恨みでもあるの?」と妻。

 

「今は刺激の余韻でマヒしているだけかもしれないけど明日朝は楽だよ。」と私。

 

さて一夜明けた結果はというと・・・。

 

「おはよう」からいつものように始まった我が家の朝。

 

「あれ、いつもの感じすぎないか?おいおい!」

 

「つか、なんか言うことないの?」と声掛けしてみると・・・。

 

全く痛みがなくなっていて、いつもの調子だったので苦しんだことすら忘れていたそうです。

 

「え? なんで痛くないの??」本当に不思議がってました。

 

「痛みをとるには敢えて我慢してもらわなきゃいけない治療もあるんだよ」と私。

 

鍼灸師の妻でさえこんな感じなんで何も知らない患者様には伝わりにくいです、正直。

 

幸いなことに彼女の治療はこれ1回で終わり、いまのところ再発もないのですが・・・。

 

実際の現場では、すべてのケースがこううまくいくわけではないのです。

 

そもそも「痛い治療は絶対に嫌だ!」という方が結構多いのです。

 

さらに同じ症状でも1回で取れる人もいれば変化が出るまで5回、6回かかる人もいます。

 

しかし、適切な方向で治療が進めば大抵はいい方向に向かいだしてくることが多いのです。

 

だから皆さん、1回、2回の治療で満足な結果がでることがない場合も多いこと知ってください。

 

人間誰しも自分が治りずらいほうの人とは思いたくないと思います。

 

まあ、これをそうは思いたくない相手に正確に伝えるのが一番難しいんですけれどね。

 

つくずくコミュニケーションの大切さ・難しさを痛感します。