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今回は鍼灸院としては切っても切れない「腰痛」についてお話します。

 

腰痛は本当に種類が多く、様々な病名がつけられています。

 

筋膜性腰痛・椎間板ヘルニア・分離すべり症etc・・・挙げ出せばきりがありません。

 

しかしこれらの多くは痛みを伴うものの、不謹慎ですが命を脅かすものではありません。

 

本当に怖い腰痛とは「癌の進行による腰痛」なのです。

 

実際20年以上も臨床に携わると意外にも多くこの「癌性腰痛」を見て来ました。

 

その特徴とはおおよそ痛みが不可逆性で良くなることはありません。

 

痛みの強さは徐々に増していき、常時痛みが続きます。

 

この場合、筋肉そのものからくる痛みではないからです。

 

つまり癌そのものが骨や神経に浸潤したり、消化管に浸潤し消化管閉塞が起こり痛みが出ます。

 

様々な癌によりこの現象が起こりますが、最近特に増加傾向にあり最も怖い癌が「すい臓がん」です。

 

私の経験上、鍼灸院には一般的に初期の痛みとして「ぎっくり腰」と認識してこられる方が多いです。

 

そもそもぎっくり腰ではないため、鍼灸の効果は期待できません。

 

通常、ぎっくり腰では直後効果があるか、その翌日には多少の寛解をみることが多いです。

 

多くはここで、「何かが違う」と思い別の対処を考えます。

 

それは「精密検査をすすめる」ということです。

 

しかしここでやってはいけない患者様の行動があります。

 

それは・・・

 

次回は実際にあった経験のお話を交えて考察していきたいと思います。