いつもほなみ鍼灸治療院をご利用頂きまことにありがとうございます。

 

この記事は前回からの続きになります。

 

まだご覧になっていない方はぜひ「その1」を先にご覧ください。

 

「慢性に移行した状態の改善には時間がかかる」が前回の最大のテーマでした。

 

疾患名をさらに加えると、40肩・テニス肘・神経根障害・長期不良姿勢による様々な疼痛など、多数存在します。

 

これらを私なりに分類してみた結果、加齢による局所の拘縮・RSis(繰り返し酷使することで起こる慢性炎症)・原疾患の症状が長期化することによる疼痛および筋力低下や感覚障害といったものになりました。

 

 

共通して言えることは「長くかけて悪い状態が継続してきた」ということです。

 

 

 

ひとつひとつ見ていきましょう。

 

 

 

・中程度以上の40肩      通常自然緩解するまで半年から2年ほどかかります。鍼灸治療の意義は拘縮予防と生活の質の向上です。

 

 

 

・RSis            ここではテニス肘・腱鞘炎を例にとります。ステロイド注射・鍼灸治療は短期的に奏功しますが、繰り返し酷使ことでさらなる悪化も危ぶまれます。使い続けることで根治はさらに難しくなります。

 

 

・神経根障害         ここでは椎間板ヘルニアの例をとります。脱出した髄核が長期的に神経を圧迫することにより断続的な疼痛・痺れ・筋力低下などをもたらします。ブロック注射や鍼灸も短期効果は見こめますが、最終的には外科手術となります。

 

 

・不良姿勢性疼痛       長年にわたる首こり・肩こりを例にとります。長時間のPC作業やスマホの依存性により症状が悪化します。鍼灸治療は大変効果が高いですが、根底にある不良姿勢改善を改善したり使用頻度を抑えないとすぐまた元に戻ります。ここは誤解が多いところなのではっきり言いますが、1度の鍼灸治療で慢性肩こり・首こりが消滅することは断じてありません。

 

 

 

ざっとこんな感じでまとめてみましたが、皆様どうお感じになりましたか?

 

 

言い訳するわけではありませんが、文章にすると「鍼灸」でできることはこのようにごくごく限られているのです。

 

 

それでもなお、鍼灸治療にはやり方次第で無限の可能性が秘められていると私は思います。

 

 

それでは、効果的な鍼灸治療とはどういったものでしょうか?

 

 

次回はいよいよ本テーマのきもに迫ってみたいと思います。

 

 

どうぞご期待ください。