たまに「患者の立場」として「鍼灸・マッサージ」治療を受けたりします。

黙ってその「治療院の方針」に従って受けてみるのですが…。

意外に「通電療法」つまりパルス治療をやってくれるところが少ないのに驚きます。

まあね、通電療法は手間も掛かるし何よりもアプローチの仕方が一般の鍼療法とは大分違いますからね、反応点だけに打つやり方とは大きく変わってきます。

まずは目的の筋肉を正確に捉えられてないと駄目です。
筋肉がどこから始まってどこで終わるのか…有資格者ならそんな事は知っていて当たり前の常識ですが、反応点ばかりにこだわるとそんな当たり前の大切さを忘れてしまいがちなのです。

いかに少ない鍼の本数で有効的な効果が出せるかを、一瞬の触診で方針を決めて導き出す…を常に考えた治療法になるのです。

人間の身体を「点」ではなく「立体」で捉える技術…簡単に言ってしまうとそこが大きな違いなんですね。

ですが施術後のダルさ…これを「好転反応」などと言いますが、点で施術した時よりも大きく出現してしまいます。

しかし、それがおさまった後の「スッキリ感」や「効果の持続性」としては断然「通電療法」に軍配があがると私は痛感しております。

そしてその後に行う「手技」があってこそ、実費を頂く私たち「治療院」の付加価値なんだと思います。
究極を言えば「通電療法」の理論さえしっかりしていればこの手技と組み合わせることで「通電」しなくとも高い効果は出せるのです。

「通電」そのものがストレスになるというお客様も結構いらっしゃいますからそこは「通電無し」でやらなくてはならないのです。

いや、「あれば出来るのです」。

ここまでしっかりやらないと数千円という高い治療費は頂けないし、頂くからには今以上に治療のクオリティを上げることに邁進しないといけない訳です。

と言ったわけで私は常にいろいろな刺激を受けつつ、技術を高めていこうと思っております。

今も出来る限りの力を出し切っておひとりおひとりに向き合ってますので…。

どうぞこんな不器用な治療院をこれからも宜しくお願い致します。